こんにちは、Bukuです。
今回はDaVinciResolveを使って、ウェブサイトのトップなどで使われるような網掛け処理をした動画の作成方法をご紹介します!
網掛けをする理由としては、デザインというのもありますが、目の錯覚を利用して画質の劣化を目立たなくするという効果もあります。
以下のサイトで詳しく書かれているのでチェックしてみてください。
これをDaVinciResolveを使って自作していきます。
では、さっそくいきましょう!
【DaVinciResolve】網掛け動画の作り方
まずは「エディットページ」でFusionコンポジションをタイムラインにドラッグアンドドロップで配置します。
次に「Fusionページ」に移動します。
ここから本格的に網掛け用の素材を作っていきます。
最初に「Background」をクリックして配置し、Background1の右にある■をクリックしMediaOut1の左の黄色い三角形に接続します。
これでMediaOut1からの出力が表示されます。
Background1を選択している状態で「Rectangle」をクリックし長方形を作成します。
(Background1を選択してRectangleをクリックすることで自動でBackgroundに接続してくれます。)
Rectangle1のインスペクタの「Width」と「Height」を変更し正方形にします。
Widthに500/1920、Heightに500/1080と入力します。
(今回は1920×1080でプロジェクトを作っているので、上記のような計算方法になります。画面解像度が変われば分母の数字も変更してください。分子の500は適当です。ここの正方形の大きさと画面との余白によって網掛けの密度も変わってくるので自分好みにカスタマイズしてください)
「エフェクトライブラリ」のTools→Transformの中のTransformをBackground1とMediaOut1の接続線上にドラッグアンドドロップします。
正しく接続するには下図のように接続線の色がついた状態でドロップしてください。
Transform1のインスペクタでEdgesをWrapに変更し、Sizeを適当に下げてみてください。
すると先ほど作成した正方形がズラッーと並び網掛け用の素材ができます。
僕は0.003にしましたが、ここはお好みのサイズに調整してください。
【DaVinciResolve】網掛けのマクロをつくる
ここからは、先ほど作成した網掛け用素材をいつでも利用できるようにマクロを作ります。
ノードを全選択した状態で右クリックしMacro→Create Macroを選択してください。
(ノードを選択する順番でこれから設定していくインスペクタのパラメータの順番も変わってくるので、気になる方は上から表示したい順番で選択するといいですよ。今回はTransform1、Rectangle1、Background1、MediaOut1の順番で選択しました。個別に選択していくにはcommandを押しながら選択していきます)
テンプレートとして網掛けのマクロを作りますが、このマクロを使用するときに各パラメータを変更できるようにしておいた方が応用がきき便利になります。ですので、後々変更したい箇所にはチェックを入れておきます。
Macro Nameには分かりやすいように「網掛け」と名前を変更しておきます。そして今回は、以下にチェックを入れます。
- Transform1→Controls→Size
- Rectangle1→Controls→Level
- Rectangle1→Controls→Width
- Rectangle1→Controls→Height
- Rectangle1→Controls→CornerRadius
- Rectangle1→Controls→Angle
名前の変更とチェックが終わったら右下のCloseをクリックしYesを選択します。
保存先を指定するウィンドウが表示されるので、DaVinciResolve→Fusion→Templates→Edit→Generatorsに保存します。
一度DaVinciResolveを再起動します。
「エフェクトライブラリ」のツールボックス→ジェネレーター→Fusion Generatorsに先ほど保存した「網掛け」が入っています。
あとはタイムラインにのせ、インスペクタで各パラメータを変更することで好みの網掛け動画を作ることができます。
今回は以上です。それではまた!