はじめまして、Takuといいます。
本記事では、これから動画編集を学ぼうと思っている方に向けておすすめの学習方法をご紹介したいと思います。
僕は映像制作会社に入社して先輩方から教えていただきましたが、この記事を見ていらっしゃる方はこれから独学で学んでいこうとしている方かもしませんね。
これまで4年半ほど映像制作に携わってきた身として、今だったらこうやって勉強するな〜という方法をご紹介したいと思います。
僕の持っている情報を隠すことなく全てこの記事に詰め込むので、少しは参考になると思います。
分からないところなどあれば、気軽にSNSなどから連絡ください!
では、いきましょう。
目次
①なぜ動画編集をするのか考える
はじめに、なぜ動画編集をするのか考えましょう。
・副業として動画編集の仕事をしたい
・自分のYouTubeチャンネルを運営するために動画編集のスキルを身につけたい
・映像業界に入って、本業として仕事をしたい
・自分の作品を作りたい
・会社の広報としてSNSで発信するためのコンテンツを作れるようになりたい
など、人それぞれ動画編集をする目的が違うと思います。
漠然と動画編集のスキルを身につけようと思っていると、覚えることがたくさんあり過ぎて途中で挫折してしまうかもしれません。
はじめに目的(最終的なゴール)をある程度見据えながら学んでいくことで、最短で動画編集のスキルを身につけることができます。
②環境を整える
なぜ動画編集をするのか考えたら、実際に編集するための作業環境を整えましょう。
最低限以下の3つは必要になってきます。+αであると便利な機材については、⑤補足情報でご紹介します。
・パソコン
・編集ソフト
・インターネット
パソコンを準備する
スペックが高いに越したことはないですが、とりあえずは現状持っているパソコンで動画の編集をしてみるのがベストだと思います。
編集をしていくうちに自分に合ったスペックが見えてくると思うので、それから新しいパソコンを購入しましょう。
パソコンをそもそも持っていないという方には、MacBookをおすすめします。
MacBookには「Air」と「Pro」があり、どちらを選ぶべきかはあなたがどの程度の編集をしたいかによるので一概には言えません。
現行のモデル(2022年4月現在)であれば、AirでもProでも基本的な動画編集は可能です。
参考までに、僕が使用しているのは、
2020 MacBook Air(13インチ, 1.1GHzクアッドコア第10世代のIntel Core i5プロセッサ, 8GB RAM, 512GB)
です。
もともとプログラミング用に購入したので、これから動画編集をはじめる方にはおすすめ出来ないですが、これでも十分編集が出来ます。
カットやテロップ入れ、BGMや効果音の挿入など基本的な作業はもちろん、4K動画の編集やカラーグレーディング(色の補正)など重たい作業でも一応動きます。
ただ、僕が今からパソコンを買うとしたらMacBook Proにしますね。
編集ソフトを準備する
動画を編集するには、以下のようなソフトが必要になります。
・Adobe Premiere Pro
・DaVinci Resolve
・Final Cut Pro
どれを使っても動画編集はできるので、どれでもいいと言えばどれでもいいです笑
ただ、どのソフトも機能がたくさんあるので、最初はじめたときは分からないことだらけだと思います。そのときにネットで情報を調べて解決する必要があるので、そういう意味ではたくさんのユーザーが使っている編集ソフトの方が多くの情報があります。
個人的には、Adobe Premiere Proが一番おすすめです。
動画編集といったらこのソフトというくらい、たくさんのユーザーに使われている点と、PhotoshopやAfterEffectsといった「Adobe」が提供している他のソフトと組み合わせて作業がしやすい点がおすすめのポイントです。
Adobeソフトは公式サイトから契約すると高いので、デジハリ(アドビシステムズ株式会社より「プラチナスクールパートナー」に認定されている)というオンラインスクール経由で契約すると比較的安く契約することができます。「12ヶ月版のAdobe Creative Cloud」に加えて「基礎が学べるオンライン講座」を視聴できるので初心者にもAdobeソフトを契約したいだけの方にもおすすめです。
インターネットを準備する
今の時代ネット環境はあると思いますが、動画編集をする場合は出来れば「光回線」にすることをおすすめします。
ソフトや素材をダウンロードしたり、調べ物などでインターネットは当たり前に使います。
これだけであれば、そこまで通信速度は気にならないかもしれませんが、ファイルサイズの大きい動画をネットにアップロードしたりダウンロードする場合は通信速度が遅いとすごくストレスになります。
動画編集とは関係のないところに時間を割かれるのはもったいないので、出来るだけ快適なネット環境を構築しましょう。(ちなみに僕は楽天ひかりです)
③動画制作の流れを知る
つづいて、動画制作のおおまかな流れを理解しておきましょう。
この記事を見ているのは、動画編集について情報を集めている方だと思います。
ただ、動画編集といってもその前後にやるべきことがあります。企画を立て、動画の構成を組み立て、その内容をもとに撮影します。その後、動画を編集して1本の動画が完成します。最終的には各SNSやプラットフォームで配信をすることになりますよね。
これらの流れを理解した上で、動画編集をすることで適切な設定や内容の動画を作ることができます。
本記事では、具体的な企画の立て方や撮影方法は記載しませんが、軽く内容を知っておくだけでも編集をする際に十分役立つ知識になると思います。
企画構成
企画構成は、どういう動画を作るのか決める一番最初の工程です。
ここでは、「動画を作る目的」や「見てもらいたいターゲット」「配信媒体」などを決め、どういう構成にするか考えます。
動画制作という全体でみると、ベースとなる部分なのでとても重要な工程です。
撮影
企画構成で決めた内容をもとに実際に撮影を行います。
この後の編集作業をスムーズに行うためにも、カメラの設定をしっかり行い、取り漏れがないように気をつけましょう。
編集
撮影した動画(素材と呼ぶこともあります)を使い、編集作業を行います。
カットやテロップ入れ、BGMや効果音の挿入などは基本的な編集作業です。カラーコレクションやカラーグレーディングといった一歩進んだ編集もできるようになると作る動画の幅も広がります。
動画が完成したらどこかで配信をすることになると思います。各SNSやプラットフォームによってアップロードできる動画の形式が異なるので、事前に確認しておきましょう。
④おすすめの学習手順
では、具体的な学習手順についておすすめの方法をご紹介します。
学習の方法はさまざまありますが、個人的に一番のおすすめの手順は、「オンライン講座で基礎を学び、その後作りたい動画の真似をする」です。
オンライン講座で基礎を学ぶ
動画編集を学ぶには、インターネットで検索したりYouTubeで動画をみたり本を読んだりと様々な方法があります。
しかし個人的には体系的に学べるオンライン講座がベストだと思います。
色々な情報をかいつまんで自分の中で整理するより、動画編集の一連の流れや基礎的なところ(プロジェクトの作成から素材の読み込み、カット、テロップ入れなど)は体系的に学んだ方が効率がいいと思います。
Udemyというサイトでオンライン講座を探すことができるので、まずはそこから1本購入してみましょう。(Udemyはセールを頻繁に行なっていて、¥15,000の講座が¥1,500になったりするのでセール中に購入しましょう)
作りたい動画の真似をする
オンライン講座で一通り基本的なところを学んだら、あとは実践あるのみです。
自分の好きな映像作家さんの動画を真似してみたり、YouTubeなどで参考になりそうな動画を探して真似してみましょう。
そのときにただ見るだけでなく以下のように動画を分解して考えるとより理解が深まります。
・この動画の制作目的は?(新商品の認知、会社のブランディング、視聴者を楽しませるエンタメなど)
・ターゲットは誰だろう?(就活中の学生、結婚を考えている女性、最先端のガジェットが好きな男性など)
・どんな内容だろう?(起承転結、このカットの意味は?、BGMや効果音が使われているタイミングは?)
その他にもカメラの画角やボケ具合、光の使い方、動画の色味など注目するポイントはたくさんありますが、ひとまず何に対しても「なんでこうなんだろう?」という疑問を持ちながら動画をみてみましょう。
そうすると自分なりの仮説(例:たぶんこのシーンはスローモーションにすることで非現実的な表現をしたいんだな)が出てくると思うので、それを自分が作る動画でも真似して試行錯誤することでどんどん上達していくと思います。
スクールも一つの手
独学で学ぶことが難しい方は、オンラインスクールに入るのも一つの手かなと思います。
今は数多くのスクールがあり料金も高額なものから比較的安価なものまで幅広くあるので、自分の予算やなりたい将来像を考えながら選んでみてください。
⑤補足情報
さいごに、+αの情報として以下の項目をご紹介します。
・あると便利な機材
・おすすめの素材サイト
・おすすめの本
実際に僕が使っているもの(読んだもの)から厳選してご紹介するので、参考にしてもらえると嬉しいです。
あると便利な機材
動画編集はパソコン1台あればできますが、その他のガジェット(機材)と組み合わせることで効率よく作業することができます。
編集時には資料を参考にしたりサイトから素材をダウンロードしたりと、編集ソフト+Google Chrome(Safariなどの検索アプリ)を同時に開いておくことが多々あります。
また、画面上の編集スペースを確保する意味でも別でモニターがあると作業効率が格段にアップするのでおすすめです。
トラックパッド(ノートパソコンなどの操作をするときにマウスの代わりに使用する部分)でも当然編集はできますが、マウスがあると更に編集がしやすくなると思います。
マウスはトラックボールという親指あたりにボールがついているタイプがおすすめです。マウス本体を動かさずボールを転がすことで操作ができるので手の疲れを軽減できます。
最初は慣れが必要ですが、使っているうちに扱いやすくなってきますよ。
モニターを買った方はキーボードもあると便利です。せっかくモニターを買ってもキーボードがなければ、ノートパソコンについているキーボードを使わないといけません。
画面はモニターを見ているのにキーボード操作はノートパソコンを使用するのは作業しづらいですよね。。
上記のロジクールのキーボードはBluetoothで簡単に接続が可能で、コンパクトに収まっているので使い勝手がよくおすすめです。
ノートパソコンだけではデータを保管しておくための容量が足りないので外付けで保存できるものが必要です。
HDD(ハードディスクドライブ)も悪くはないですが、個人的にはSSD(ソリッドステートドライブ)がおすすめです。
どちらもデータを保存したり読み書きできるのですが、SSDの方が小型でデータを扱う速度も高速で、衝撃による故障リスクも低くなっています。その分HDDと比べると高価にはなりますが。。
ただ、動画というデータサイズの大きいものを扱うことになるので、データの転送速度は高速なものを選ぶとストレスなく作業することができます。
HDDはSSDと比べると安価なので、バックアップとしてデータを保管しておく目的で持っておきましょう。
上記のガジェット(機材)を揃えたらノートパソコンに元から備わっているポート(機材を繋げるときの穴)だけでは足りなくなっていると思います。
そこでハブといわれる複数の機材を繋げる装置が必要です。自分に必要なポートの種類(USB or Type-Cなど)も確認して購入するようにしましょう。
おすすめの素材サイト
動画編集をする上で便利なサイトをご紹介します。
・Artlist(有料:クオリティの高いBGMや効果音がある)
・Epidemic Sound(有料:クオリティの高いBGMや効果音がある)
有料と無料のサイトがありますが、どれもおすすめのサイトなので利用規約をよく読んで使ってみてください。
おすすめの本
基礎の学習方法としてオンライン講座をおすすめしましたが、その後+αで学ぶには本がおすすめです。
個人的にネットに溢れている情報は表層的なものが多い気がしていて、より深く学ぶためには専門書のような本を読むことが必要になってくると思います。
以下、おすすめの本をご紹介します。
・Vision
・カラーコレクションハンドブック
・映像の原則
・filmmaker's eye
色が与える印象や光と影のデザイン方法、魅力的な構図の作り方など有益な情報がたくさん詰まっています。イメージしやすいようにイラストを使い解説してくれるので読みやすいと思います。
動画編集をする上でも持っていた方がいい知識なので、少し高いですがぜひ手に取って読んでみてください。
カラーコレクションやカラーグレーディングについての専門書で、知識がない状態だとわけがわからないので初心者には絶対おすすめしません笑
基本的な動画ができるようになり、色の調整まで行えるようになったタイミングで読んでみてください。
そもそも映像とは何か、カットの繋がりによってどのような印象を与えることができるのかなど、映像の本質的な話が書いてあります。
一度も動画を作ったことがない人が見ると話が入ってこないと思うので、ある程度動画を作れるようになって読むのがおすすめです。
映画のワンシーンを用いて構図や撮影方法について解説してくれます。動画編集をするときもカットの意味を理解して編集する必要があるのでとても勉強になると思います。
この本は撮影の知識もある程度持っていると分かりやすいと思います。
まとめ:【何からはじめる?】動画編集初心者へ 独学で学ぶための手順を解説!!
今回は動画編集初心者へ向けて独学で学ぶための手順を解説しました。
本記事は過去一気合を入れて(3日間使って)作成しました笑
少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。
もし追加で知りたいことなどあれば、気軽にSNSなどでご連絡ください!些細なことでもいいのでコメントもらえると喜びます笑
それでは!